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アレン・ネルソン
ワン・ナイト・スタンドの ブルース・ライブ!
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ANSWER QUESTION &
BLUES
アンサー・クエッション・
アンド・ブルース

収録曲

1. Come On In My Kitchen
2. Rollin' And Tumblin'
3. Honkey Tonk Women
4. Before You Accuse Me
5. Amazing Grace
6. Stormy Monday
7. I've Got My Mojo Working
8. Something You Got
9. E-Major Blues
10. Cross Road Blues
11. Litte Red Rooster
12. Walkin' Blues
13. Bring It On Home To Me
14. I Believe I'll Dust My Broom
15. Down By The Riverside

●アレン・ネルソン
歌、ギター、ハーモニカ、
スライドギター
●中村 剛
ギター、スライドギター、歌

元海兵隊員アレン・ネルソンが、ベトナム戦争から帰還し、日本国憲法第9条に、世界共通の希望の光を見出だすまで、その人生の軌跡を歌い尽くした、アメイジング・グレイス。非暴力による連帯、永久平和への熱きメッセージを呼び掛けた、ダウン・バイ・ザ・リバーサイドを始め、アメリカ黒人文化の母なる揺り籠、アレンが愛して止まないブルース、リズム&ブルースの名曲の数々、ロバート・ジョンソンからサム・クックまで、渾身の限りの熱唱74分!
アレン・ネルソン、真実の記録。
ここに本当のアレンがいます。

定価¥1500 
送料1枚200円 2枚240円
(学生は送料無料)
郵便局の振り込み用紙を同封して発送いたします。なお10枚以上、卸売りいたします。
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お問い合せ、ご注文は、
TEL:09065674413
FAX:0333224841
E-mail:sinatra-basie@t.vodafone.ne.jp
中村 剛までどうぞ。
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書店および店頭販売もご案内しております。
詳しくはカテゴリにてお調べ下さりませ。
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アレンのブルース結社、携帯専用の画面は、こちらです。





宮腰太郎さんが、お亡くなりになりました。
宮腰太郎さんが、お亡くなりになりました。_c0195771_21235035.jpg

TBSラジオの「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の筋書き、脚本を担当なさっていた方です。小沢さんより、おひとつ上、昭和3年のお生まれでありました。
小沢昭一さんの、この長寿番組、東京ですと以前は夕方の5時過ぎ、今はお昼過ぎの放送でありますが、東京以外でも、それぞれのキー局から、朝昼夕それぞれの時間帯に放送されていると伺っております。

昨今、TVドラマや映画、また相次ぐ大名跡の襲名などで、空前の落語ブームを迎えておりますが、落語ブームは小沢昭一ブーム、早稲田大学の落研創始者にして、新劇寄席、放浪芸の探求、井上ひさし戯曲の数々の名舞台と、新劇出身でありながら、日本の芸能とつかず離れず、ひと頃の頻繁なる映画出演、テレビへの露出は減ったものの、あえていうならば、新劇師・初代小沢昭一とでもお呼びしたくなるような、ご活躍が、やっと時代が追いつき、にわかな小沢昭一ブーム、旧著の復刻復刊はもとより、旧音源のCD化に新たな吹き込み、小三治師匠の引きで寄席にも10日間連続出演、また森繁久彌さんのあとを継いで明治村の村長に就任、そして朝日賞の受賞でありました。
この朝日賞受賞の記念講演というのが、有楽町はマリオンの朝日ホールで行われましたが、講演とは名ばかりの爆笑独演会であったこと、およばずながらも、ご報告申し上げます。

その小沢昭一さんの渋みの期間とでも申しましょうか、潜伏期間とでも申しましょうか、いえ、とはいえ、井上ひさし原作の「唐来参和」、これは小沢昭一の芸能集大成のような舞台、ああ日本人でよかったとの感慨を覚えるばかりの圧倒的な娯楽の極みに新劇を昇華させた名舞台でありましたが、それを中央・東京ではなく、全国津々浦々を巡演につぐ巡演、もちろん「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の放送は依然続いておりましたし、そう、渋みでなければ、あまのじゃく期間でもよろしいのですが、たまのテレビ出演も可笑しかったですねえ。我がマイブームを紹介するような番組(たとえばガーデニングや料理、ヨガなどの健康管理、趣味、芸術を紹介すべきところ)では、なんと!お墓お寺巡りでスタッフ司会者を煙に巻くといったぐあい、ファンは喝采を送ったことと思いますが、決して私生活を明かさなかった渥美清のごとく、小沢さんも手の内は決して明かしませんでした。
もちろん確固たるファンを掴んでいたことは言うに及びませんが、その時期、潜伏あまのじゃく期間を、縁の下でがっしりと、その屋台骨を堅固に支えていたのが、宮腰太郎さんでありました。

小沢昭一的こころでの名調子、アドリブのようにポンポンと飛び出すニクいフレーズの数々は、決してその場での思いつきではなく、練りに練り上げられたものであることは想像に難くありませんが、初代脚本の津瀬宏、木谷恭介氏のあとを継ぎ、宮腰太郎さんと小沢さんの連携は、はてさて何年に…と思っていましたところ、放送にて明らかになりました。30年だそうです。
もうひとつ、あの名キャラクターの宮坂お父さん、宮は宮腰さんの宮、あともうおひと方、坂本プロデューサーの、それぞれひと文字づつを頂戴しての命名だそうです。

月曜から金曜日までの毎日、およそ10分間の口演台本、あたかも小沢昭一本人が考え話しているかのような筋書きエピソードを構築するというのは、入念密接なる打ち合わせがあったにしろ誰にでも出来るというものではありません。
当意即妙に小沢さんならば、こう考えるだろうと時代を切り取り、裏付け、背景、歴史をひもとき、尚且つギャグをちりばめ、エログロも加味し、一本の演題に仕立て上げるその手腕は、本当にお見事というより他はありませんでした。
毎日、聞き流されてゆく台本です。その放送が楽しければ楽しいほど、もったいないなあ、と思ったのは私だけではないでしょう。もう、宮腰さんは、小沢さんそのものでもありました。
ただ、幸いなことに、全てではないにしろ、それらは活字で残されております。新潮文庫に収まりました数々のベストセラーがお馴染みのところでありますが、それより以前、芸術生活社よりの単行本、その栄えある第1回目の演題は「ここは一番、真剣に、オッパイ……について考える」でありました。
少し冒頭を再現してみましょう。


(テーマ曲に続いて、女性アナウンサーの明るくも冷静なる声で)
小沢昭一の小沢昭一的こころ。今日は「ここは一番、真剣に、オッパイ……について考える」。口演:小沢昭一、筋書:宮腰太郎、お囃子:山本直純。

 さァ、もうのっけから「ここは一番、真剣に、オッパイ……について考える」こう、高らかに銘うちまして、世のため人のため、オッパイなるものにつきまして、堂々、世紀の大考察を展開していく所存でございます。
 何しろ、ここは一番であります、真剣白刃どりでありますよ。洒落や冗談、いわんや出歯亀ごころなど微塵もないんでありまして、私、朝から精進潔斎、顔がこわばるほど厳粛な心持ちで、只今マイクに向かっております。
「ほほう、君、ノーブラか、ここが敏感でしょう」
「イヤーン、つまんじゃ、ダメ」
 なんて、そういう不キンシンな話題は一切ぬきでございます。それをご期待のむきは、必ずや失望遊ばします。他局へダイヤルをお回し下さい。今回は厳粛一途、私、小沢昭一、粉骨砕身、オッパイにつきまして世に警告を打ち鳴らす大決意に燃えております。さァー、オッパイだー!


重ね重ね申し上げますが、これらは台本、小沢さんのアドリブではありません。また、そう聞こえるように口演なさるのが、小沢さんの腕、力量、また真骨頂でありまして、それは唐来参和を都合三回、拝見させていただきまして、ずいと骨身に染み渡った次第であります。劇中、工作されるシンコ細工の出来以外は、寸分の狂いもなし、という舞台でありました。


小沢さんと宮腰さんの共著は、全部で9冊出ているかと思いますが、なかでも、この1冊となりますと、わたくし迷わず「小沢昭一的 東海道ちんたら旅」をお薦めさせていただきます。
いわゆる、考察・宮坂お父さんものではなく、小沢さん得意とするところの旅ものでありますが、定例の文庫本出版ではなく、満を持しての単行本での発刊でありました。
名作です。くどくどと内容は申しませんが、小沢流・旅の極意とでも申しましょうか、各駅鈍行列車での、ちんたら旅は、読者にとっても最高の幸せ、ラジオを聞くことが叶わない小沢贔屓も、贔屓でない方にとっても、読み物を越えた説得力をもって、便利通説が幅を利かせるご時世に、堂々一石を投じております。
その後、文庫化もされましたが、現在は品切れのご様子。埋もれる著作ではないので、いずれ復刊されるとは思いますが、当面は古書店なり図書館にて、是非とも手に取ってお読みいただきたく、お知らせ申し上げる次第であります。

もう一点、ご紹介させて下さりませ。
そのものズバリ、ラジオ音源のCDです。
いま「小沢昭一の小沢昭一的こころ大全集」という豪華10枚組のCDが発売されておりますが、そちらにも収録されております。以前、20周年記念「小沢昭一の小沢昭一的こころ」唄う小沢昭一的こころ、という2枚組のCDが発売されました。
内容は、
[第1部]シロクロ歌合戦
[第2部]新春かくさず芸大会
[第3部]正月気分は反戦気分
の都合3週間分を収めたものであります。
小沢さんは、以前より、当時は軍国少年であったことを告白しておりますが、この第3週目、往時の軍歌、軍国歌謡など、嫌が上にも覚えてしまった、これらの歌を紐解いてゆけばという内容、筋書は、もちろん宮腰太郎さんです。

たとえに「愛国行進曲」の一節には、
正しき平和、打ち立てん
といったフレーズが入っております。
また「露営の歌」には、
東洋平和のためならば、なんの命が惜しかろう
という一節があります。

これが戦争の正体であると、小沢さんは、ますますキナ臭い方向へ舵取りを変えつつある政治に対し、声を大に警告を発しております。
当時でさえ、あの侵略戦争でさえ、目的は、平和のためであったと。

大東亜という括り、呼び方が、もうすでに、おこがましいというのか、傲慢であるわけでありますが、先の大戦が平和のためであったとすれば、その平和のために集団的自衛権を行使した結果が、南京大虐殺であり、従軍慰安婦であり、特攻、玉砕、人間魚雷であり、ひめゆりの塔に大空襲であり、広島、長崎の原爆投下、被爆であり、その後遺症であり、残留孤児に強制連行であり、シベリア抑留であり、学徒動員、集団疎開、勤労動員であり、そして徴兵制であったわけであります。
専守防衛と集団的自衛権の違いは、かくの如くであります。平和のために、集団的に自衛するんなら、いいんじゃないかなあ、というわけにはいかないのでありまして、そのための9条であること、アレンさんも口を酸っぱく繰り返し繰り返し、おっしゃっておりました。


そのアレンさんのブルースCDでありますが、おかげさまで再版分も半数余りを出荷させていただきました。ありがとうございます。
また、支援カンパとして、お願いしておりました分につきましても、そろそろ集計が取れるかと思います。書店からの入金をお待ちいたしまして、およそ 700枚前後になるかと思いますが、こちらもまとまりましたら、最終的な会計を書面、お便り等で、お知らせできればと思っております。
また、是非とも歌詞カードを、という声をたくさんお寄せいただきまして、こちらにも対応させていただければと思っております。どうぞ、もうしばらく、お待ち下さりませ。よろしくお願いいたします。

また月末より一週間ほど、仕事で自宅を留守にいたしますが、その間、ご注文は、いつも通りお受けできますが、出荷が少々遅れますこと、あらかじめご了承いただきたく、重ねてお願い申し上げる次第であります。
by Blues-Society | 2009-05-20 21:23

アレンの魂、追憶のブルース。アンサー・クエッション・アンド・ブルース、絶賛!発売中。
by Blues-Society
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